俺は、新城 葵威。ごく普通...でもない、高校1年生。
俺には昔から友達がいない。いや、作らなかったが正しいかもしれない。

周りの男子達にはわざとムカつく感じで振る舞って、わざと離れさせた。

なんで俺がこんな事をしているのか、それにはちゃんと理由がある。
俺は、人殺しだから。父を母を、姉を...。俺が、俺のせいで、家族が離れた。

そんな時、俺を助けてくれた人がいる。
今俺と一緒につるんでる、ヤツらだ。特に俺が一番仲がいいのは、｢齋藤 恒輝｣。

俺より一個上で、俺の兄さん的存在の人。

~恒輝との出会い~
ちょうど3年前、俺が中1の時だった。
その当時、俺はバスケ部に入部し、日々汗を流していた。

けど、この日は部活が休みだったから、俺はすたすたと家に帰った。

家に帰ると、兄が暇そうにしていたから俺から買い物に誘った。
「ただいま、ちょっと兄さん、買い物しよーぜ」
兄は、恒輝と同い年の一個上で。恒輝と仲が良く、俺も一緒に混ざって遊ぶことが度々あった。
母さんも父さんも心配していたことが一つだけあったんだ。
それは、恒輝がこの辺の地域の有名なヤンキーの弟ということを1番に心配していた。
「おう、どこ行くんだ？」
「やっぱ、ゲーセンだろ」

と、近くのショッピングモールのゲーセンで1時間くらい遊んだ。

家に帰る時だった。
信号待ちをしていた俺達は、色んな話をしていた。

瞬きをした瞬間だった、俺の方へ向けて、車が突っ込んできたのだ。

その瞬間、俺の前に兄が立った。

「お前は生きろっ！」

キキィーーーーーーー...。

ふわっと浮いた感覚、その後俺は目を閉じた。