最後に会ったあの時。
もっと可愛い格好をすればよかった。
もっとメイクの勉強をしておけばよかった。
もう一度好きだと言えばよかった。
壁を作らなければよかった。
もっとうまく甘えればよかった。
もっと、君に好かれるような行動をとれば…。
なんて、今更思っても仕方ないのに。
流れる涙を拭って、鼻をすすった。
「あー…クソ…」
伏せていたケータイにもう一度手を伸ばして、暗くなった画面に灯りを灯した。
私は来年からこの地元を離れて就職するから君のことを忘れられることを願って、ケータイから君とのメールも君が写っている画像も消して、静かにケータイの灯りを消した。
まだ、君のことを忘れることはできないけど。
いつか笑って君のことを話せるように、今は目の前のことをひとつひとつ、丁寧にこなしていこう。
そして、私にもいつか素敵な出会いがあればいいなとおもいながらもう一度ペンを握った。

