「ブッサイクだな」 なんて笑ってくるトウマを睨む。 「あーあ。おかしい ハハハ!!」 まだ笑いを止めないトウマにイライラしていると、 「あー可愛い」 小さい声で、確かに、そう言った。 「ユカリ」 優しい声で私を呼ぶ。 「好きだよ」 その瞬間、時間が止まったような気がした。 「寂しがり屋のくせに強がるところとか、 可愛いのに全然自覚していないところとか、 泣いたら大福みたいになるところとか、全部好き」 餅から大福になってるんだけど。 ……じゃなくて。 トウマが私を好き? うそ…。