「じゃ俺、部活あるから行くわ」


手を振って行く桜木くん。

そっか、彼サッカー部だった。

実行委員もして部活もやって・・・って凄いな。


教室にかばんを取りに帰ると中に人影が

誰だろうって不審に思っていると


背が高くて、少し茶色がかった髪の毛で・・・

「岩下先輩?」


くるっと振り返った彼の顔にはあの笑顔。

心がまたきゅんとなる。


「何か用ですか?」

2年の先輩が1年の教室になんの用だろうって思って聞いてみたら

「んーんなんも用はないよ」

と言う先輩。


首を傾げていたら、岩下先輩が口を開いた。