もう桜木くんは来ていて手招きしてくれた。

私は桜木くんの隣に座る。


「浅井さん、なんかごめんね。前に立つの嫌いって知らなくてさ、」

「全然大丈夫だよ!桜木くんとも仲良くなるチャンスだと思ったし。これからよろしくね?」

「うん!こちらこそ」


桜木くんはほんとに優しくて、一緒に実行委員になれて良かったって思うぐらい。



私が来た後にもぞろぞろ人が集まり始めて

最後に入ってきた人を見て心臓が跳ね上がった。


「岩下先輩」

ぼそっと呟いたはずなのにバチッと視線がぶつかる。


岩下先輩はニコッと笑うと前から2列目の席に着いた。