それから月日は流れ、
僕たちは2年生となった。

薫のこともだんだんと、
自分の中から消えたような気がした。

始業式。新たなクラスの教室へと向かう。

そこには比野さんがいた、
藤田とはまた同じだ。

「風太くーーーーん。
また一緒だなんて運命かもね♡」

抱きついてくる藤田、
気持ち悪い。

まぁ、ちょっと嬉しいけど。

「風太くん。良かった。
同じクラスなれるなんて思ってなかった。」

「俺も嬉しいよ。一緒になれて。」

よし、これで何もかもが順調に行くはずだ。