2学期が始まった。

学校には行ったものの薫ばかり
考えてしまう。

見かけるとつい目で追ってしまう。

耐えきれなくなり
僕はしばらく学校を休んだ。

ひたすら布団に閉じこもり、
寝ようとした。

目を閉じると

ーこれ以上私との過去を求めないでー

あのとき彼女が放った言葉が
きこえてくる。

そんな上手くいくはずなんて
ないのに。

僕との記憶なんて彼女にとって
これぽっちにも及ばないものだったんだ。

薫にしたら僕なんかただの元カレ
にすぎない。

ばかだ。僕はとことんばかだ。