「中学2年のクリスマスの日、
デートする予定だった。
でも薫は来なかった。
どれだけ待っても来なかった。
それ以来薫は姿を消したんだ。
僕の前から。」

もう止まらなかった。

「この観覧車も僕と乗ったことがあるんだ。
ここは僕が薫に告白した場所。
今まで行ったカフェもプラネタリウムも
全部全部薫と行ったことがあるんだ。」

彼女は戸惑いを隠せないでいた。

そうしているうちに観覧車は一周した。