「ねぇ。風くん。
クリスマスの日もう一回名古屋に行こうよ。
もう一回私たちの思い出の場所に
連れて行ってよ。」

あのとき一緒に過ごすはずだった
クリスマス。

「分かった。行こう。
僕たちの思い出取り戻しに行こう。」

「ありがとう!!!風くん!!!」

風の音に負けないよう。

大きな声でそう言った。