そういうと僕に抱きつき、

「頑張れ。風太。
薫と幸せになって。」

僕の背中をぽんと叩き、
涙を拭いながら帰っていった。

僕は後ろ姿を見えなくなるまで、
ずっと見て、

「ありがとう。ありがとう。
僕、頑張るから。」

そう言い続けた。