カゼカオル

何を言っても苦しい。

「言わねぇよ。
ただ、いつかバレるこのことは。
隠しきれねぇよ。
薫がこれを知ったらどれほど悲しむか、
お前には想像つくか?
考えろ。俺はなにも知らないからな。」

慌てて僕は比野さんのところに戻った。

「ごめん!彩芽!!!」

「いいよ。もう。楽しみにしてたのに。
来年は見ようね。それじゃぁ。」

やってしまった。

比野さんは走って帰っていった。