『The story of……』


優しくて大きなバンドエイドだらけの手のひら。
誰よりも美卯ちゃんを想うお兄ちゃんの手。



「ちょっと、頑張ってみないか? コイツらと一緒に」



大きく頷いた美卯ちゃんは、今までで一番嬉しそうな笑顔を浮かべていた。