今日のサッカー部の練習は、午前中までで終わってるはず。
グラウンドも午後からは野球部が練習する他に、人影は見られなかった。
(試合前だから……自主練してるんだ)
バンドエイドの残る顔からは、汗が滴り落ちている。
きっと、部活の後からずっと練習してるんだろうな。
「二塚くんっ」
タオルで汗を拭っていた二塚くんに、わたしは駆け寄って声をかけた。
「上総っ」
「お疲れ様っ。はい」
駆け寄ったわたしと、差し出したペットボトルにタオルから顔を出した二塚くんは目を見開いた。
「自主練してたんだ。偉いね」
校舎の壁にもたれて、腰をおろす。
隣で二塚くんが、ペットボトルの中身を半分程一気に飲み干した。
「……偉くない。これくらい……」
「えっ?」
ペットボトルから口を離した二塚くんは、ポツリと答えて俯いた。
(……二塚くんも疲れてるのかな)
「俺がレギュラーなのは……諫音のお陰なんだ」
「どうして……?」
俯いた視線は、ゆっくりとわたしの方へと向けられる。
真剣な二塚くんの表情。
グラウンドも午後からは野球部が練習する他に、人影は見られなかった。
(試合前だから……自主練してるんだ)
バンドエイドの残る顔からは、汗が滴り落ちている。
きっと、部活の後からずっと練習してるんだろうな。
「二塚くんっ」
タオルで汗を拭っていた二塚くんに、わたしは駆け寄って声をかけた。
「上総っ」
「お疲れ様っ。はい」
駆け寄ったわたしと、差し出したペットボトルにタオルから顔を出した二塚くんは目を見開いた。
「自主練してたんだ。偉いね」
校舎の壁にもたれて、腰をおろす。
隣で二塚くんが、ペットボトルの中身を半分程一気に飲み干した。
「……偉くない。これくらい……」
「えっ?」
ペットボトルから口を離した二塚くんは、ポツリと答えて俯いた。
(……二塚くんも疲れてるのかな)
「俺がレギュラーなのは……諫音のお陰なんだ」
「どうして……?」
俯いた視線は、ゆっくりとわたしの方へと向けられる。
真剣な二塚くんの表情。

