「愛都っ」



薄明かりの中、わたしを呼んだ諫音くんの手が重なる。



「やっぱり、愛都が好きだよ。俺」


耳元で囁かれた甘い言葉に、もっと甘い口付け。
これから始まる映画なんて……きっと頭に入らない……。



「わたしも……好きだよ。諫音くん」




ぎゅっと重なった手を、どちらともなく握り締める。


二塚くんとの友情と信に負けないくらい強い絆……二人で紡いでいけますように……。




-諫音編END-