◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
わたしの心配は、更に悪化していった。
「えっ? クラス委員を辞退?」
担任からの呼び出しで、放課後の職員室に出向いたわたしを待ち受けていた一言。
市原くんがクラス委員を辞退したいという申し出だった。
「一応、保留っていう形にはしてるんだが」
「…………」
映画の翌日に感じた市原くんの違和感。
「まぁ、本人がそういうなら……後任を探しておいた方が良いかもしれんな」
職員室から出た後も、ずっと担任の言葉が頭から離れなかった。
クラス委員辞退。
短い間とはいえ、一緒に仕事をしてきたわたしに、何の相談もなく……。
「……違う」
(わたしだから言わなかったんだ……)
市原くんが映画に来なかったのも、クラス委員を辞退するのも……わたしだから。
(わたし……市原くんに嫌われちゃったんだ……)
確信した途端、涙が溢れ出した。
こんなにも辛くて苦しいのは……わたしがきっと、市原くんを好きになってしまったからだ……。
(市原くん……)
わたしの心配は、更に悪化していった。
「えっ? クラス委員を辞退?」
担任からの呼び出しで、放課後の職員室に出向いたわたしを待ち受けていた一言。
市原くんがクラス委員を辞退したいという申し出だった。
「一応、保留っていう形にはしてるんだが」
「…………」
映画の翌日に感じた市原くんの違和感。
「まぁ、本人がそういうなら……後任を探しておいた方が良いかもしれんな」
職員室から出た後も、ずっと担任の言葉が頭から離れなかった。
クラス委員辞退。
短い間とはいえ、一緒に仕事をしてきたわたしに、何の相談もなく……。
「……違う」
(わたしだから言わなかったんだ……)
市原くんが映画に来なかったのも、クラス委員を辞退するのも……わたしだから。
(わたし……市原くんに嫌われちゃったんだ……)
確信した途端、涙が溢れ出した。
こんなにも辛くて苦しいのは……わたしがきっと、市原くんを好きになってしまったからだ……。
(市原くん……)

