極上御曹司に求愛されています


「ふ……っ」
 
喉の奥から声が漏れる。
体を離そうとするが、それを悠生が許すわけもない。
悠生の体全体で拘束され、芹花のすべてが脈打つようにドキドキ音を立て始めた。

「ゆ、ゆうきさん……」
 
呼吸の合間にそう言った隙を狙って、悠生が唇を割って舌をからませる。
芹花はそれに応えるだけで精一杯で、次第に体から力が抜けていく。

「くくっ……俺にしがみつけよ」
「で、でも……あっ」
 
力が入らない足のせいで、体がずるずると落ちていく。
思わず悠生の首に手を回してしがみついた。

「そうそう、そのまま」
 
力強い腕で芹花を受け止め引き上げた悠生は、キスを続けたまま嬉しそうに笑う。
突然のキスに驚きながらも、芹花の体は拒むことなくそれを受け入れる。
もしかしたら、待っていたのかもしれない。
最初は芹花の反応をうかがっていた悠生の舌が、そんな芹花の想いを感じたように荒々しい動きを見せた。
時折楽し気な声を含ませながら唇の角度も変える。

「……ん、ふ」
 
絡めた舌が、芹花の意志とは違う動きをすることに驚いた。
単純に気持ちがよくて、自分からも悠生の舌を追いかけて、もっと、もっと、とせがんでしまう。
けれど、これまで付き合ったのは修ひとり。
経験値も低い芹花には、キスですら応え方の正解がわからない。
悠生に言われたとおりしがみついて、精いっぱい応えているうちに呼吸が苦しくなってきた。

「は……あ、あの。ちょっと」
 
芹花は悠生から顔を背け、くたりと体を悠生に預けた。

「芹花、お前初めて、じゃないよな?」
 
浅い息を繰り返す芹花は「違いますよ」とどうにか答えた。