「ありがとうございます」

紗枝にココアを渡すと、

彼は紗枝の隣のブランコに座った。

(大人だぁ・・・)

彼女は、彼の大人っぽさに戸惑いながらも、

徐々に赤らむ顔を隠すように下を向いた。