その一言で先輩はエンジ色のチャリにまたがって帰っていった。


忘れることのできない温もり...




指先は不意に舞花の番号を押していた。

「もしもし??」

いつもの声・・

「あの..ね・・」

何故か涙が溢れてくる・・

この時、凄く不安だったんだ。

本当のことを言ったら、舞花から嫌われちゃうんじゃないかと思ったから。