「風はどうした…」

護衛長が犠牲ー…


「花蘭女王様、挑発かもしれません。落ち着いてください」

カイトが北国の王と対峙しながら、そう言った。


「風は…どこにいる…」

護衛長が犠牲ということはー…


「花蘭女王様!!」

カイトの声は聞こえている。


けど、この感情は止められない。











「風に何をした!!?北国の王!!」



全身の怒りをぶつけるように、北国の王に向かって大きな声を張り上げた。