姫は王となる。





部屋の中には、世話役のメイドが一人。
膝まつき、頭を下げている。


そしてその後ろには、子供たち3人が不安そうな表情で立っていた。


「王様の前だぞ。膝まつきな…」
「いや、いい」

副長が声を張りそう言ったのを、右手を挙げ止めた。

「人払いを。こんなに大人が多くては、怖がるのは当たり前だ」


部屋に入ってきたのは、私だけではない。
老婆に副長、そして城の中の警備兵6人だ。


昨日怖い思いをしたばかりなのに、威圧的な人達を見たら怖がって萎縮してしまう。



「部屋の中にいるのは、老婆と副長だけでいい。後は、部屋の外へ」


「「はっ」」


そう命令すると、世話役のメイドや警備兵は部屋から出て行った。


部屋の中に残ったのは私と、老婆と副長と子供たち3人だけ。

扉が静かに閉まると、静まり返る部屋の中。