姫は王となる。





「王様、お待たせ致しました。本日、王様の護衛を務めさせて頂きます、護衛隊副長の雨宮と申します」

扉の前で少し考え事をしてる間に、もう副長がやってきて目の前に膝まついた。

「宜しくお願い致します」


深く頭を下げた、副長。


「…今日、なぜ風は休みになった?」

そう聞くと下げていた頭を上げ、困った表情の副長と目が合った。


「申し訳ございません。私も昨日突然、休むと風様に言われたもので…」

申し訳なさそうに、頭を下げた。

副長も知らないのかー…



「なら、いい。今日の予定は、今から保護した子供たちに会いに行く。その後は風がどこにいるか探し、案内しろ」


「はっ」


副長は深く頭を下げると、大きな声で返事をした。


「では、行くぞ」


そう言い歩き出すと、いつもの位置に副長が付いた。
そして途中で老婆も合流し、子供がいる部屋へと向かった。