「今日1日、何も考えずにお過ごし下さい。国政のことや、北国のこと…一度頭をからっぽにすれば、道が見えてくるかもしれません」
頭を…からっぽに?
老婆は優しい表情をしながら、そう言った。
「保護された子供たちに会いに行く際には、またお呼び下さい。それでは、失礼致します」
老婆は頭を下げ、行ってしまう。
「…待て」
その後ろ姿を、呼び止めた。
「はい。王様」
老婆は振り返り、頭を下げた。
「…今すぐ子供たちに会いに行く。副長を呼べ」
「承知致しました」
老婆はそう言うと、再び背を向けて歩き出した。
会議の前に子供たちの様子を見に行くことは、昨日から決めていた。
けど会議は延期になり、風は突然休みになった。
きっと、何かあったんだ。
子供たちに会いに行った後に、風を呼んでー…



