姫は王となる。





バン!


自ら扉を勢いよく開けると、部屋の外にいた老婆や警備兵が驚いた表情をした。


「…風は?」

会議の延期に、今日の護衛は副長ー…

何故そうなったのか…


「…王様、扉はご自分で開けてはなりません。もし開けるなら、静かに開けてください」

驚いた表情の老婆だったが、すぐに真面目な表情になりそう言った。


「護衛長の風は、本日お休みを頂きました」

「休み…?」

「はい。ですので、会議は延期。せっかくですので王様も、ゆっくりお休みになられてはいかがですか?」



ゆっくりお休みにって…
会議が延期になるのは、まだ大臣たちに話す内容が整理できていなかったから、内心助かったけどー…


今日休む理由など、風から直接聞いてない。


あの風が私に理由も言わずに、勝手に休むことなどー…



「王様」

「!」

ビク。

考え込んでいる最中に呼ばれ、身体がビクッと跳ねた。