考えなくてはいけないことが山積みなのに、一瞬で頭の中は王様のことで一杯になった。 「風様、後はお任せください。隠密から報告が上がってき次第、すぐにお伝え致します。明日の会議の件、大臣たちには連絡しておきます」 副長が察してくれたのか、そう言った。 「あぁ…悪い」 頭の中がバレていることが少し恥ずかしいが、老婆の元へ速足で向かった。