バスタオルを持って行くのを忘れたという唯ちゃんに

自分のバスタオルを掛けて、取りに行った。

戻ってみると、僕のバスタオルを持って立っている唯ちゃん。

風邪引くだろうと、帰してもらったタオルで頭を拭いていたら

「あの……子供が待ってるから行くね。」と言われて我に帰った。

そうだ。

忘れっぽいし、おっちょこちょいだけど………

大人の女の人だった。

つい子供たちと同じ感覚で構ってしまう。

この間海晴先生も同じ事を言っていた。

「唯ちゃんって、ついつい構っちゃうんだよね。
本人は絶対嫌なはずなのに。」って。

ホントにそうだよなぁ。

「すみません。」と謝って、また着替えを始めた。