春樹を保育所に預けてそのままジムに到着
金曜日の今日、平日のみ勤務にしてもらっている
私にとっては特にやることが多い日

朝から利用者の対応をしつつ通常業務を
行っていたのだが…


「仕事…全然終わらない…」


そろそろ春樹のお迎えに行かなければ、と
思うのだが一向に終わりが見えない

仕方がないので保育所に連絡しようと席を立つと


「水野さん今日は帰って大丈夫だから
 帰ってゆっくり休みな」

「え?」
思いがけないオーナーの声にびっくりする

「いや、水野さんいつもと違いすぎるでしょ
 あんまり体調良くないの丸わかりだから
 あとやることどれ?俺やっとくよ」


「でもそんなの悪いです
 大丈夫ですよ、もう少しで終わりますので…」

「水野さんの大丈夫ほど信用ないものないよ
 春樹くんのお迎えもあるし早く帰りな」


春樹!他の話してたら忘れてた!と思い
時計を見るとギリギリの時間で


「すみませんオーナー
 また月曜にはバリバリ仕事しますんで…
 今日はお言葉に甘えますね」

「へーい」
と気のない返事をするオーナーに感謝しつつ
保育所までの道のりを自転車でダッシュし
着いた頃には息を切らしていた