そのうちに井本さんが苦笑いした。
「ああ、わからない話をごめんね。本当は作ったばかりの頃に見せたかったって話」
途端に樹先輩が咳払いをした。
「井本さん、余分な話はそのくらいでそろそろお願いします。それとも次の納期を遅らせて欲しいってことでいいですか?」
何故か樹先輩の眉間にシワがよっていて、それを見た井本さんが慌てた。
「ごめん、それは無しで頼むよ」
「こちらの準備は終わっているから中にどうぞ」と私にはひきつった顔を引っ込め楽しそうに目の前の大きな物体を指し示す。
移動式のプラネタリウムというそれは大広間の中に大きな大きな仮設ドームと言った感じ。
そうして機材の奥に設置された異様な存在感を示す巨大なドーム状のテントのようなものの中に案内され中に入った。
「うす暗いから足元に気を付けてね」
先に立つ井本さんと樹先輩に挟まれるようにして中に入ると思わず「わぁ」と声をあげてしまう。
中は予想より広々としていて閉鎖感はなく、床には人工芝が敷かれ木製のデッキチェアも幾つか置かれている。
「はい、お二人はこれを使って」
井本さんにから手渡されたのは弾力性のある大きな布のようなもの。
何だろうと思っていると「ピクニックシートだよ」と樹先輩が教えてくれた。
なるほど。
この布を人口滋賀の床に敷き寝そべって人工の星空を見るらしい。
「デッキチェアより寝転がる方がオススメなんだ」と樹先輩が教えてくれた。
「これは40人定員のドームなんです。今夜はここに30人ほどのゲストに見ていただく予定なんでゆったりとした配置にしてあります。うちの会社にはいろんなサイズのドームを持っていて最小は8人。最大がこの40人なんですよ。リクエストがあればベッドを持ち込むことも可能です」
井本さんがドームの中を見渡して自慢気に説明し始めた。
「でももちろん、今からはお二人の貸し切りですから見やすい場所にどうぞ」
「ああ、わからない話をごめんね。本当は作ったばかりの頃に見せたかったって話」
途端に樹先輩が咳払いをした。
「井本さん、余分な話はそのくらいでそろそろお願いします。それとも次の納期を遅らせて欲しいってことでいいですか?」
何故か樹先輩の眉間にシワがよっていて、それを見た井本さんが慌てた。
「ごめん、それは無しで頼むよ」
「こちらの準備は終わっているから中にどうぞ」と私にはひきつった顔を引っ込め楽しそうに目の前の大きな物体を指し示す。
移動式のプラネタリウムというそれは大広間の中に大きな大きな仮設ドームと言った感じ。
そうして機材の奥に設置された異様な存在感を示す巨大なドーム状のテントのようなものの中に案内され中に入った。
「うす暗いから足元に気を付けてね」
先に立つ井本さんと樹先輩に挟まれるようにして中に入ると思わず「わぁ」と声をあげてしまう。
中は予想より広々としていて閉鎖感はなく、床には人工芝が敷かれ木製のデッキチェアも幾つか置かれている。
「はい、お二人はこれを使って」
井本さんにから手渡されたのは弾力性のある大きな布のようなもの。
何だろうと思っていると「ピクニックシートだよ」と樹先輩が教えてくれた。
なるほど。
この布を人口滋賀の床に敷き寝そべって人工の星空を見るらしい。
「デッキチェアより寝転がる方がオススメなんだ」と樹先輩が教えてくれた。
「これは40人定員のドームなんです。今夜はここに30人ほどのゲストに見ていただく予定なんでゆったりとした配置にしてあります。うちの会社にはいろんなサイズのドームを持っていて最小は8人。最大がこの40人なんですよ。リクエストがあればベッドを持ち込むことも可能です」
井本さんがドームの中を見渡して自慢気に説明し始めた。
「でももちろん、今からはお二人の貸し切りですから見やすい場所にどうぞ」



