「その偽装彼氏と本当に付き合えばよかったんじゃないの?」
「ありませんっていうか京平先輩となんてあり得ませんから~」
ない、ない。
京平先輩と私が恋愛関係とか暑苦しいし・・・ムリ。
想像しただけで笑えてくる。先輩とそんな雰囲気になるはずがない。
「この流れで聞いてしまうけど、千夏ちゃん。それで、あれから倉本君から連絡はあった?」
山下さんが私の反応を伺うように心配そうな瞳を向けてきた。
「・・・ないです」
「あれから一度も?」
「はい」
そう、樹先輩は2年後に会いたいなんて言ったくせに私に会いに来てはくれなかった。
イギリス留学に出た2年後、帰ってくるはずだったのに京平先輩を通じて連絡があった。
「樹、2年だった留学の予定が伸びたって。多分もう1年。戻ったら会いたいって千夏にそう伝えてくれって俺のとこにメッセージ入ってた」
京平先輩が「俺を仲介役にするなよ」ってぶーぶー文句言ってたっけ。
私も樹先輩もお互いの連絡先を知らないから仕方ないじゃない。
私が樹先輩の連絡先を聞いてもしようがないし。同じ理由で樹先輩も私の連絡先を聞かなかったんじゃないのかな。
「ありませんっていうか京平先輩となんてあり得ませんから~」
ない、ない。
京平先輩と私が恋愛関係とか暑苦しいし・・・ムリ。
想像しただけで笑えてくる。先輩とそんな雰囲気になるはずがない。
「この流れで聞いてしまうけど、千夏ちゃん。それで、あれから倉本君から連絡はあった?」
山下さんが私の反応を伺うように心配そうな瞳を向けてきた。
「・・・ないです」
「あれから一度も?」
「はい」
そう、樹先輩は2年後に会いたいなんて言ったくせに私に会いに来てはくれなかった。
イギリス留学に出た2年後、帰ってくるはずだったのに京平先輩を通じて連絡があった。
「樹、2年だった留学の予定が伸びたって。多分もう1年。戻ったら会いたいって千夏にそう伝えてくれって俺のとこにメッセージ入ってた」
京平先輩が「俺を仲介役にするなよ」ってぶーぶー文句言ってたっけ。
私も樹先輩もお互いの連絡先を知らないから仕方ないじゃない。
私が樹先輩の連絡先を聞いてもしようがないし。同じ理由で樹先輩も私の連絡先を聞かなかったんじゃないのかな。



