『秘密です。もう京平先輩に個人情報は明かさないと心に誓ったんで』
実はカフェが改装のため一時閉店していた。
私はオーナーの知人の経営する小さな洋菓子店に一昨日からお手伝いに行っている。
働く場所が変わったことであのフリフリエプロンから解放され、おまけにそこのパティシエの諸井さんは感情の大きな波がない穏やかな性格で職場環境はかなり良いのだ。
『どこだよ。他のカフェとか?』
しつこい!
思わずチッと舌打ちしてしまった私に
「千夏、誰とやりとりしてるの?」とユキが自分のスマホから顔を上げていた。
「例のめんどくさい先輩」
「やっぱり仲良しじゃない」
ニヤニヤ顔のユキに「親しいけど、ホントそういうのじゃないから」と完全否定した。
めんどくさいからこのまま既読スルーしようかと本気で考え始めたら今度は電話がかかってきてしまった。
ーー着信 京平先輩ーー
「先輩しつこい!もう教えないって言ったでしょ」
イライラをぶつけるように声を出したら、スマホの向こう側からいつものふざけた返事はなくて、なぜか無言だった。
あれ?
「・・・京平先輩?」
声をかけても返事はなくて。
なんだろう。
もしかして間違えて通話ボタン押しちゃって電話したことに気がついてないとか?
「おーい」
念のためもう一度声をかけるとやっと「・・・千夏」
と返事があった。
・・・今度はこっちが無言になる番だ。
実はカフェが改装のため一時閉店していた。
私はオーナーの知人の経営する小さな洋菓子店に一昨日からお手伝いに行っている。
働く場所が変わったことであのフリフリエプロンから解放され、おまけにそこのパティシエの諸井さんは感情の大きな波がない穏やかな性格で職場環境はかなり良いのだ。
『どこだよ。他のカフェとか?』
しつこい!
思わずチッと舌打ちしてしまった私に
「千夏、誰とやりとりしてるの?」とユキが自分のスマホから顔を上げていた。
「例のめんどくさい先輩」
「やっぱり仲良しじゃない」
ニヤニヤ顔のユキに「親しいけど、ホントそういうのじゃないから」と完全否定した。
めんどくさいからこのまま既読スルーしようかと本気で考え始めたら今度は電話がかかってきてしまった。
ーー着信 京平先輩ーー
「先輩しつこい!もう教えないって言ったでしょ」
イライラをぶつけるように声を出したら、スマホの向こう側からいつものふざけた返事はなくて、なぜか無言だった。
あれ?
「・・・京平先輩?」
声をかけても返事はなくて。
なんだろう。
もしかして間違えて通話ボタン押しちゃって電話したことに気がついてないとか?
「おーい」
念のためもう一度声をかけるとやっと「・・・千夏」
と返事があった。
・・・今度はこっちが無言になる番だ。



