once again〜season2〜

「ふっ、俺もまだまだだな…」

黙って聞いていた兄が、小さく笑った。

「お義兄さん?」

「ありがとう…涼香、蓮君。助けたい、一心で周りが見えてなかったのは事実だ。俺が出来ることは医者だから、それしかない、って。経営からなんて考えてもなかったよ」

私と蓮さんは顔を見合った。
よかった…これで…

「お義兄さん、強引に話を進めて申し訳ありませんでした。言ってしまえば、私も涼香との事しか考えていなかったので、きついことを言ってしまったかもしれません。愛する人の為に何かをしたいと、言う思いは同じです」

「蓮君、君が義弟になる事を誇りに思うよ」

兄さんと蓮さんが握手を交わしていた。
園田さんも安心したのか、顔から笑みがこぼれていた。

「社長…今後のスケジュールを…」

「お、おぉ、そうだったな…蓮君。スケジュールを園田に確認してくれるかな?その君の同級生といつ会えばいいか…」

「あ、はい。じゃ、園田さん…」

園田さんと蓮さんが、スケジュールを合わしている間、私は兄さんと話をしていた。

「お前のダンナは手強いな。お前より、怖い存在だよ」

「だ、ダンナって…」

「早く、結婚しろ。盛大に祝ってやる」

見通しがついたからか、いつものやり手の兄さんがそこにいた。