once again〜season2〜

「これ…」

氷室さんは、ハンカチを私に差し出してくれた。

「え?あ、やだ、もらい泣きしちゃったみたい…」

私の頬に涙が伝っていた。私は手渡されたハンカチで自分の涙を拭った。

「着いたよ、蓮」

涙を拭っていると、蓮さんの家に着いたと氷室さんが伝えた。

「匠、ちゃんと送れよ?泣いてるからって慰めるのを理由にすんなよ?」

「分かってるって、じゃあな」

そう言うと氷室さんは、車を発進させた。
涼香には、また明日会社でね。と短く挨拶をして別れた。

「ったく、蓮のやつ。勝手な事ばっかり言いやがって…」

「でも、氷室さん。蓮さんと話してる時、楽しそうにされてますよね」

「そうか?」

「えぇ、いつも楽しそうですよ。蓮さんも、ですけど。それは涼香からいつも聞かされてますもん。だけど、お互いが信頼し合ってるって言うのは分かります。会社にいる時だけかと思ってましたけど、プライベートでも一緒だって、分かりま…っ、どうしたんです?」

氷室さんは、急に車を止めた。

「参ったな…そんな風に見えて…」

氷室さんの言葉は最後まで聞こえなかった。

私は、二回目のキスを氷室さんとしていた。