once again〜season2〜

「今日はありがとう。楽しかったよ、また会ってくれるかな?」

1日、氷室さんと楽しくデートした私は、夕食をご馳走になり車で家まで送ってもらっていた。

マンションの前で、車から降りようとした私に氷室さんから、また会ってほしいと言われた。

「私でよければ…」

「本当に?」

「えっ…、はい」

降りようとした私の手を、強く掴んでいた氷室さんの手に、力が入った。

「ありがとう。じゃ」

握られていた手、が解放された私は車を降りた。そして、運転席を覗き込もうとしたその時、私は氷室さんに抱きしめられていた。

「今日はこれで…。俺との事を内緒になんてしなくていいから」

素早い行動に戸惑いを隠せなかった。
だけど、氷室さんの力強い腕に抱きしめられ、埋めた胸に私は、幸せを感じていた。

「私も楽しかった…です。ありがとう」

「じゃ、おやすみ」

「あ、はい。おやすみなさい」

氷室さんは唇に軽く合わせるだけのキスをして、車に乗り込み車を発進させた。

私は車が見えなくなるまで、キスをされた唇に手を当て見つめていた。