once again〜season2〜

「そう怒らなくてもいいんじゃないのか?」

「怒ってませんよ」

「怒ってるだろ?話しかけても返事してしてくれないし」

「してくれない、じゃなくてしたくないんです。ただそれだけです」

「それを怒ってるって言うんじゃないのか?」

食事に行くと思っていたら、ドライブだと言われて、びっくりした私は、氷室さんが話かけてきても返事をしなかった。
しなかった、と言うよりしたくなかったから。騙されたみたいだったから。

「怒ってるだろ?」

「怒ってません。騙されたから口聞きたくないんです」

「そんな…君とドライブに行きたかったんだよ…。話がしたくてね、ダメかい?」

「…っ」

ズルい。
氷室さんはズルいよ。
簡単にこんな事するんだから…

話がしたくてね、と言いながらハンドルを握ってない方の手が、私の膝の上にある手を握ってきた。優しく。

「ダメかい?会社じゃ話しかけても逃げるだろ?ゆっくり誰もいないところで話がしたかったんだ」

「っ…」

握られたその手が、さらに強くなった。

そして、優しく指の間に、氷室さんの指が絡みついた。

「こんな事、誰にもしてると思わないで。もっと君を知りたいんだ」

「氷室…さん…、あの…」

「今日は帰さないよ。覚悟して」

私…どうなっちゃうんでしょう?