「美玲。お疲れ様、仕事終わったの?」
「はいぃ?」
役員専用のエレベーターホールの前で、上から降りてくるであろう氷室室長を待っていた私は、後ろから声をかけられて、多分油断していたんだろう。凄い声を出して返事をしていた。
「な、なにっ。ど、どうしたの?大丈夫?」
「へ?あ、な、なんで涼香がここに?」
振り返ると涼香が立っていたのだ。
「なんで?って。私だって、営業部のあるフロアにいたって不思議じゃないでしょ?専務の秘書なんだから」
「あは、あはは。そ、そうだよね。ん、ごっごめんね。じゃ!私まだ仕事なんだ」
「え?あ、美玲!」
私は涼香が呼び止めるのも聞かず、その場から離れた。
ダメだって。
こんな所見つかったらダメだって。
それに、私…怪しかったかな。
ダメだ、まだ心臓がドキドキしてる…。
胸を押さえる私は震えていた。
そして、その場から離れた私は知らなかった。
あの後、役員専用のエレベーターから降りてきた氷室室長と涼香が鉢合わせして、涼香がここになんの用なのか、と問い詰められていた事を。
「はいぃ?」
役員専用のエレベーターホールの前で、上から降りてくるであろう氷室室長を待っていた私は、後ろから声をかけられて、多分油断していたんだろう。凄い声を出して返事をしていた。
「な、なにっ。ど、どうしたの?大丈夫?」
「へ?あ、な、なんで涼香がここに?」
振り返ると涼香が立っていたのだ。
「なんで?って。私だって、営業部のあるフロアにいたって不思議じゃないでしょ?専務の秘書なんだから」
「あは、あはは。そ、そうだよね。ん、ごっごめんね。じゃ!私まだ仕事なんだ」
「え?あ、美玲!」
私は涼香が呼び止めるのも聞かず、その場から離れた。
ダメだって。
こんな所見つかったらダメだって。
それに、私…怪しかったかな。
ダメだ、まだ心臓がドキドキしてる…。
胸を押さえる私は震えていた。
そして、その場から離れた私は知らなかった。
あの後、役員専用のエレベーターから降りてきた氷室室長と涼香が鉢合わせして、涼香がここになんの用なのか、と問い詰められていた事を。


