取り残された私達。

ボー然となっていた。

「ま、そんな感じだから。jelly'sの橘社長にはよく話しておくよ」

「あのなぁ、ルイ。俺が怒りたいぐらいだよ。ったく…」

「それだけ、蓮がモテるって事だろ?ま、結婚式が早まっただけよかったんじゃないか?」

「そうそう。早く、涼香さんをお前だけの涼香さんにしないとな。そしたら、誰も出だしは出来ないからな」

「お前らなぁ…」

「私もびっくりしました。日取りはまだ決まってないのに…」

「お、蓮。先走ったね?そんなに涼香さんと一緒になりたいのか?」

「匠、お前調子乗ったらどうなるのか分かってるんだろうな?」

フランス支社長である、ルイさんが急に日本に来るってなった時は、何があったんだろうと心配になったけれど、問題は過ぎさったようだった。

ルイさんは、今回日本に来たのは、橘さんの事だけじゃなくて、支社長としての仕事があったから、そっちの方が本命の用事だから、と笑っていた。

小さな嵐が過ぎた後、兄から私は連絡を受けた。