初恋はエスプレッソの味がした。

あっという間に中学2年生。

クラス表を見ると、知ってる名前も知らない名前もたくさんある。

私は、2年E組だった。

特に何も気にせず自分のクラスに入っていくと、目に止まったのはカフェオレ色の髪とツヤツヤとした黒髪。

思わず見とれてしまっていると、パチッとカフェオレ色の子と目が合ってしまった。

カフェオレの子はくしゃっと笑うと自分の席に着いた。

私は、担任の先生が入ってきたことにすら気づかないくらい見とれてしまっていた。