世界研究部!!

「そろそろ答え合わせをしよっか!」

真衣が一年生二人を見る。真司が慌てて言った。

「最初に言った国順に、ヤウンデ、リスボン、ファドゥーツ、ソフィア、チュニス、キエフ、リマ!」

「今回も俺らの勝ち!!ってことで、お引き取りくださいませ〜」

幸太が三人を追い出そうとすると、神木が「こんな勝負、ずるいだろう!国なんて果てしないくらいあるんだ!」と怒声を世界研究部に響かせる。

「まあ……言われてみればそうですね……」

小さな声で伊織が呟く。

「じゃあ、こうしませんか?」

田中が制服のポケットから、きれいに畳まれたチラシを取り出した。それは、再来週にi高校で行われる感謝祭のチラシだった。

「この感謝祭で、この部活が必要か否か投票してもらいましょう。なので、世界研究部の皆さんは廃部にされないように頑張ってください」

「それもおもしろそうだね!」

真衣が頷く。

生徒会三人は、満足したように頷き部室を出て行った。