ボクは初恋をまだ、知らない。

「……やります。引き受けます!」

気づくと太陽先生に宣言していた。

「ありがとう。珠璃さんもきっと喜ぶよ。」

ほっとした太陽先生の表情は、

柔らかくて、何処かまた、

切なげだった。


「……"珠璃さん"って、どんな人ですか?」

「美人。」

シンプルにサラっと簡潔な言葉…。

「え、いや…ほらもっと、詳しく。
美人でも色々あるでしょ?
外人みたいなとか、和風美人とか…」

そう聞くと、なんか難しい顔をしてガサガサと本棚を探り出し1冊のアルバムを捲った。

「ほら、美人だろ?」

何で先生がそんなに誇らしげなの?
なんて言いたくなった気持ちをグッと堪えて写真を見ると、朝日理事長の隣に立ち振る舞いの素敵な女性が映っていた。

「美人……ですね。」