ボクは初恋をまだ、知らない。

恥ずかしい気持ちを取っ払うように
ボクは主張する。

「それって大役ぢゃないですか!!
なのに…ボクがデザインしていいんですか?!
寧ろ太陽先生が作れば…」

「月村が、いいんだ。」

ボクの声を遮ったのは、
シンプルな信頼の気持ちだった。

それが、素直に嬉しくって

落ち着いたボクは

沈黙して熱くなった照れ顔を隠した。


太陽先生はそんなボクを見て、
目を丸くしている。

「照れてるのか?」

ストレートに聞かれて益々顔を隠す…。

袖を伸ばして必死に隠した。

なんだこれ……どうしたらいいの?

「猫みたいだな。
隠れてないで、出ておいで。」

ふわりと口調が柔らかくなった

太陽先生をチラリと見ると、

教師なのか、プライベートなのか
どっちでも見たことのない

優しい笑顔になっていた。