ボクは初恋をまだ、知らない。

「月村、肘カックン知ってる?」

爽やかな笑顔で、イタズラな事を言う浅村先生は、
ボクにやれ。と仕草で伝えてくる。

「…え、ボクがやっていいんですか?」

「さーて、どんな反応するかなー?」

完全に浅村先生は楽しんでる。

ボクは恐る恐る、
太陽先生に肘カックンをした。

カクンッ!となった拍子に、
身体がビクッと反応して太陽先生は起きた。

「…浅村!またかぁ!?」

起きたての少し滑舌が回ってない声で、
こっちを向いた所でボクと目が合った。

ジィッと少しだけ近づくと、
太陽先生が見たこともない緩んだ表情で
顔がどんどん真っ赤に染まってく。

「……あ。おはようございます」

「あ…なんでっ月村?!」

プライベートな一面を見られた太陽先生は
明らかに恥ずかしそうな顔をしていた。

ボクの隣では浅村先生がケラケラ笑ってる。

なに、このボクのどうしていいか分からないポジションは…。