そして、高校の入学式

晴れて2人とも高校生になり
もうなかなか会えなくなるし、学校も始まったら
LINEも今までみたいに夜中までとか
出来ないんだろうなと思っていた。
けど、Y君と途中まで通学路が同じだということ
私の通学路の途中で友達と待ち合わせをしていることがわかった。ほぼ毎日会うことが出来た。
でも、やっぱり話しかける勇気はなかった。

そんなある日、こんなことを言われた。
「〇〇って、ハンド続けんの?」だった。
私は初めから続けるつもりがなかっので
「続けないよ。Y君はバスケ続けるの?」と聞いた。
そしたら、「わかんない。親がいいって言うか」と
悩んでいるようだった。私はY君の
バスケしてるところが好きだった。
かっこよくて何をしてる時よりも楽しそうで
だから、続けてほしかった。
その何日か後に、「親に許可もらえた!」と
LINEがきた。「よかったね!」と返信すると
「〇〇は部活どうするの?」と聞かれ
正直今部活のことで親ともめていて
悩んでいたので、その事を打ち明けてみると
すっごく真剣に話を聞いてくれた。
「もう一度親に話してみれば?」とか
「もっと、こう言ったらいいんじゃない?」とか
こんなにもY君は頼もしいんだ!って実感した。
でも、結局私は部活に入らなかった。