駆流は別れたくないってずっと言ってたけど最終的には分かったって言ってくれた。



それから私は蓮と頻繁に連絡を取り合うようになった。
この時はまだ好きっていう感情はなかったと思う。
お互い別れてすぐだったから寂しかっただけ。
そう思いながら、4日に1回だったのが2日に1回になり、次第に毎日電話をするようになった。

そのうち蓮との電話が日課になって、用事があって電話ができない時は寂しいと思うようになった。
この頃からかな。うすうす自分の気持ちに気づき始めたのは。

夏休み中だったこともあって、美由からも頻繁に電話しよって来てたけど、蓮と電話してたから『中学の時の友達と電話してるから今日はごめん。』って謝る回数も増えた。

友達からの電話の誘いを断ってでも蓮との電話は大切なものだった。