珍しく、鬼男がスーパーへ行こうと
誘ってきたから、2人で
買い物をした日の出来事だった。

買い物袋を手に持つ鬼男は
もちろんだけど、手は繋いでくれない。

この辺りに住んでる生徒は
ほとんどいない。
だけど、念には念をってやつだ。
鬼男は絶対にヘマをしない人だから。

それでも別にいいやと思えるのは
この間、2人で温泉旅行に行ったおかげだろう。

愛琉「何かさ、突然、未来から
大人になった私が現れて
これからの事、全部
教えてくれたら楽なのにね。」

築「急に何だよ。
お前とうとう頭おかしくなったか?」

愛琉「うん、今のはだいぶ
ぶっ飛んでた。ごめん。
でもさ、別れたくないじゃん。
あんたとずっと一緒にいる為の
未来を作る道標を教えて貰えれば
楽なのになって思ってさ。
...て、これも、ぶっ飛んでるか。」