鬼男「...はは、何だよ。これ。だせぇ。」

涙を必死に拭う鬼男を見て
初めて鬼男が心を
許してくれたような気がした。

鬼男のひねくれは
そうならざるを得なかったんだって知った。
孤独に耐えるために鬼男も頑張ったんだ。

愛琉「...あんたはよく、頑張ったよ。
でもね、もしもこの先あんたが
孤独を感じても私がいるから。
私は一生、あんたのそばを離れないから。」

築「お前、意味分かって言ってんのかよ?
それ、プロポーズだぞ。」

でも、やっぱり鬼男は鬼男だ。
次に見せた顔は
私の大好きな意地悪く微笑む笑顔だった。

愛琉「じゃあ、撤回する。」

築「何だよ、それ。
結局その程度の気持ちなんじゃねぇか。」