中にいたとしても全然
届かないかもしれない。

愛琉「私はあんたじゃなきゃダメだ。
あんたの事、好きすぎて
どうにかなりそうなんだ!
私は確かにあんたの生徒だけど
そんな事聞いてるんじゃない!
私は....メガネに頼らないあんたの...
家にいる時の鬼男の...黒沢 築の
気持ちを聞きに来た!!
あんたは私の事どう思ってんの?」

数十秒...いや数分間の沈黙の後
ガチャと鍵の開く音が聞こえた。

築「お前は告白まで赤点なんだな。」

久しぶりに聞いた。
鬼男の優しい声。

築「まとまらない文章、マイナス30点
インターホンの連打マイナス20点
俺の事を避け続けたマイナス30点
お前の告白は20点だ。」