朝早くに私は芽衣の家を出た。
考える時間が欲しかった。
もちろん、新しい部屋なんて
決まってないし、今更
鬼男の所にも戻れない。
告白を断ったくせに
泊めて欲しいだなんて
白戸くんには言えない。
いよいよ私の居場所はなくなった。
ロッカーにカバンを置き
何件か不動産屋さんを回る。
タイミング良く見つかる訳もなく
街をブラブラして駅が締まる
ギリギリにロッカーからカバンを取り出し
どこに行くでもなく歩き続けた。
両手に荷物を抱えたまま。
とりあえずお母さんに
連絡しようと携帯を取り出すと
電源が切れていた。



