愛琉「でも、芽衣...」

芽衣「いいから、あんたは
つべこべ言わずに来る!
分かった?これ以上
白戸家に迷惑かけらんないから。
ほら、荷物取りに行くよ。」

白戸くんの家へ行くと
知っていたみたいに私の荷物を
準備してくれていた。

白戸「安心して。荷物は全部
お袋が詰めてくれたから。」

愛琉「ありがとう、白戸くん。
今までお世話になりました。」

白戸「うん。早川と喧嘩したら
いつでも来ていいから。」

芽衣「ちょっと、白戸!」

白戸「冗談。じゃあまた明日。」

白戸くん家からの帰り道。
私は芽衣の1歩後ろを歩く。

やっぱりまだ芽衣とは
ほんの少しだけ気まずい。

私は芽衣に話すべき話をしていない。