愛琉「あんたは真面目な教師で
いる事に決めたんでしょ?
それを自らの手で無くすような事
言わなくてもいいでしょ!」
本当はこんな話をしたかった訳じゃない。
鬼男には芽衣との仲直りの方法を
聞きに来た。でも、さっきの
言葉を聞いてしまったからには
聞かずにはいられなかった。
築「分厚くなった仮面でも
薄っぺらい仮面でも
仮面である事に変わりはねぇ。
仮面をつけるという事は
少なからず嘘をつくことになる。」
何を今更、分かりきった事を言ってるんだ。
そんなの、もう何年も前から知ってるよ。
愛琉「そんなの...あんたに言われなくても
私が1番よく分かってるよ!」
築「お前は何も分かってない。
仮面をつけるという事は
人を騙してるって事じゃないんだ。
自分に嘘をつくって事なんだ。
お前は自分に嘘をつきながら生きてる。
でもな、そうやって嘘をつき続けていると
どれが本物でどれが偽物なのか
本当の自分は
本当の気持ちはどこにあるのか。
分からなくなる。気付けなくなる。
本当に大切な物に
気付いた時にはもう遅い。」



