でも、幼なじみの芽衣が
そう言うのなら私の笑顔は
いつの間にか偽物になってたんだ。
芽衣「諦めて欲しい。
愛琉には、辛い思いして欲しくない。
あんたって無駄に純粋だから
いちいち傷付くし、愛琉の傷を
これ以上増やしたくない。
このまま黒沢先生の事を想っても
あんたは辛い思いしかしないよ。」
愛琉「分かってる。
でも私は鬼男じゃなきゃダメなんだ。」
一瞬だけ目を閉じた芽衣は
扉の向こう側に声をかける。
芽衣「白戸くん。そんな所に
いないで入ってきなよ。」
ーガチャ
白戸「気付かれてたか。
ごめん、盗み聞きするつもりは
なかったんだけど。
これ、お袋から。お茶とお菓子。」
愛琉「ありがとう。」
気まずい空気が流れる。



