築「飯、そこにあるから食えよ。」
愛琉「うん。」
鬼男がリビングを出て行くと
お皿にかけられたラップを外し
一口頬張る。
やっぱり鬼男の作った料理は
しょっぱかった。
でも、美味しい。嬉しい。
これは鬼男が私の為だけに
作ってくれたものだから。
鬼男の彼女は味わえない。
私だけが知ってる味。
目の前に置いてある鬼男の分の
食事を目の当たりにした時
更にその喜びは2倍になった。
あの日から、鬼男は時間が合う時は
必ず私と一緒に夕飯を食べてくれる。
今日だってちゃんと待っててくれた。
私は持っていた箸を置き
鬼男がお風呂からあがるのを待った。



